埼玉りそな銀行と地域デザインラボさいたまが共催する「川越市制100周年記念 埼玉リーディングカンパニーと共に創る未来の川越ビジネスアイデアコンテスト」の発表と表彰式が12月10日、埼玉医科大学 川越ビルで開催された。
両社は産業創出支援を通じた地域経済の活性化に向け、企業と自治体のマッチングや起業家の発掘・育成に取り組んでいる。同コンテストでは、地域活性化に積極的な埼玉県内の企業が応募者のサポーター企業となり、協働してビジネスアイデアのブラッシュアップやコンテスト開催後の事業化を検討する。
今回は34件の応募があり、当日は1次審査を通過した8件のビジネスアイデアが発表された。地域性、独創性、実現可能性等について8人の審査員が審査した結果、最優秀賞に東京電機大学大学院生吹金原榛耶さんの「大学生と地域をつなげるスクールバス時刻表アプリ unibus(ユニバス)」が選ばれた。
優秀賞は「安心シェアハウス 最期まで在宅」を発表した地代所千代子さん、テーマ賞(クリエイティブ賞)は「川越の街並みをデジタルキャンバスにして、NFT・ARアート体験を子供たちに提供するデジタル・サービス事業」を発表した西武文理大学サービス経営学部Ars-L(徳田ゼミ生徒)、テーマ賞(地域貢献賞)は「後継者不足の稲作を起点にした 川越の農・食・人が相互に関わる循環型社会の形成」でBeyond Centuryの谷澤政俊さんが、それぞれ受賞した。
最優秀賞の吹金原榛耶さんは「素晴らしいコンテストで、受賞できてうれしい。ユニバスは学生と地域を結ぶアプリとして、まだまだ発展途上にある。このアプリを通して、地域から県、そして全国を元気にできるようにしていけたら」と喜びを語った。優秀賞の地代所千代子さんは「普段から看護師として患者や家族が困っていることは何かを考えて仕事をしてきた。困っていることはみんな一緒と分かった。思いが伝わって良かった」と話した。
共催した埼玉りそな銀行の福岡聡社長は「日本の成長率を格段に上げていくには、今回発表された方々のような、共生社会におけるインパクト、イノベーション、インプリメント、社会実装されるようなビジネスモデルが必要。来年は、埼玉りそな銀行も節目を迎える。これからの時代にどうつながっていくか、100周年を迎えた川越と同じ。皆さまのような挑戦心、道徳心、社会に対する好奇心と共助の心を持って、地元川越、埼玉のために一緒に歩んでいきたい」と締めくくった。