「現代に蘇る『河岸場』に集うイベントKASHIP(カシップ=河岸船)」が7月23日、寺尾調節池と新河岸川の一部(ふじみ野市立元福小学校近辺)で開かれた。主催はミズベリング川越。
ミズベリングは、新しい水辺の活用の可能性を切り開くための官民一体の協働プロジェクト。ミズベリング川越もこのプロジェクトに参加しており、「水辺を楽しく美しく」をテーマに、水辺におけるさまざまなアクションを行っている。そのイベント名が「KASHIP(河岸船)」で、今回が3回目となる。
同イベントは参加型水辺イベントで、今回は清掃に加え、サッカーチームや近隣店舗とのコラボを企画。城北埼玉高校フロンティアコースの生徒も初めて企画に参加した。清掃活動は、以前から「Kawaii活動」の名称で周辺のごみ拾いを行っているが、今回は、そこで拾ったペットボトルを使い、川越市内で活動するCOEDO KAWAGOE F.Cの選手と「ペットボトルボウリング対決」を行うことで、清掃活動だけにとどまらない「楽しめる」イベントとした。
今回は、ユズドリンクを提供する移動型カフェ「Miwa Sanpo」、川越市内の農家で季節の野菜を販売している「たばちゃん農園」、川越市立牛子小校付近で三輪車を引いて駄菓子を販売している「三輪駄菓子屋すいすい」も出店した。
参加者の一人は「いろいろな人と関わる機会があり、COEDO KAWAGOE F.Cの選手の皆さんも優しい方が多く、楽しくごみ拾いができた」と話していた。同校の内野正幸教諭は「COEDO KAWAGOE F.Cと一緒に、地域に根ざした学校という意味で地元の活動に参加できた。微力だが、これからも地域に貢献できる学校、生徒でありたい」と話す。
同クラブの境田悠史選手は「こんなにも川が汚れているのを自分でも実際に体験できて知ることができた。サッカー以外で交流を持つことで川越の活性に大きく貢献できると思うので、地域全体で盛り上げられたら」と意気込みを見せた。
ミズベリング川越代表の荒木牧人さんは「自分たちの身近にある水辺がもっともっと楽しく、美しくなっていくことは生活の豊かさにもつながる。今後も活動を続けていく」と抱負を語る。