ウェスタ川越(川越市新宿町)で6月2日、武蔵貨物自動車(川越市仲町)と埼玉りそな銀行(さいたま市浦和区)が家庭や職場で余った食品を川越市社会福祉協議会に寄付する「フードドライブ贈呈式」が行われた。
フードドライブは、家庭や職場で余った食料品を持ち寄り生活に困っている福祉施設やこども支援団体などへ無償で提供すること。武蔵貨物自動車からは運送中の箱潰れなどで商品にならなくなったもの、同行からは川越市内で勤務している従業員が自宅で余っている食品と衛生用品、生活用品などを、それぞれ寄付した。
当日は、武蔵貨物自動車グループの高篠勝正代表、同行の若林圭川越南支店長のあいさつ、同協議会の関根理事長からの謝辞、同行コミュニケーションキャラクター「りそにゃ」と同協議会のキャラクター、「福っくらちゃん」との記念撮影が行われた。
同行は県内の支店や出張所でフードドライブを15回行ってきたが、フードロスをなくす取り組みで運送業者と連携するのは初の試みだという。
同プロジェクトが行われた経緯として、武蔵貨物自動車の増田社長と同行の福岡社長が会談した際に同行が取り組んでいるSDGsが話題となり、そのことを知った高篠グループ代表が「私たちが課題認識していたフードロスをなくす取り組みをSDGsにつなげよう」と声を発したことがきっかけだったという。
同協議会は「子どもの未来を支える共助社会、資源ロスを生まないエコ社会を実現していきたい」と話す。
今回寄付された食品と衛生用品、生活用品は高校生ボランティアの協力で仕分けを行い、市内22カ所の子ども食堂や経済的に困窮している世帯に配布される。