ホテル「旅籠小江戸や」(川越市連雀町)1階のフードコート「縁結び横丁」内にベトナム料理のフォーをメインとした「フォーKIMOCHI(キモチ)」がオープンして1カ月がたった。
看板メニューは名前に店名の「キモチ」が付いた「キモチフォー」(1,150円)とベトナムコーヒー「tokinokane(時の鐘)コーヒー」(550円)。キモチフォーはチャーシューのように味を付けて煮込んだ牛肉をスライスしたものと、少しレアに仕上げた牛肉の2種類の具がのる。レア肉は仕上げに熱々のスープをかけることで、最後にもう一度加熱されるという。付け合わせとして、レモン、チリソース、ニンニク酢が付き、途中で好みの味に変化させることも可能。「tokinokaneコーヒー」は、カカオやココアの粉末などをブレンドした、チョコレートのような香りのするコーヒー。名前に「時の鐘」を付けた理由は、ベトナム式のドリップ用コーヒーフィルターをコップに載せた形が「時の鐘に見えるから」だという。コーヒーは、店員のトゥ・オンさんの実家の農園で生産している「自慢のコーヒー」を使っている。
店長のフィ・ホアンさんは、ベトナム出身で8年前に留学のために来日。出店のきっかけについて、「来日当初は食べられない日本食が多かったが、徐々に日本食のおいしさを知っていった。ベトナム料理も一番有名で親しみやすいフォーをきっかけに、日本の人にもっと知ってもらいたかった」と話す。フォーは本場の味をベースにしながら、「日本人の舌に合うように」アレンジしているという。店名のKIMOCHIについて「キモチという言葉は、ベトナムでは『心地良い』などの良い意味によく使う言葉。お客さまにそう感じてもらえるサービスを心掛けていけたら」とホアンさん。
営業時間は11時~20時。