川越の川越大師喜多院(川越市小仙波町1)で1月3日、毎年恒例の初大師・だるま市が行われた。
正月3日は慈恵大師(じえいだいし)の縁日。慈恵大師は正月3日に入寂したため、別名元三大師(がんざんだいし)とも呼ばれている。慈恵大師を祭る喜多院は江戸時代の初期に天台宗関東総本山の呼称を受け、新年を迎えるに当たり開運厄よけや家内安全、豊年万作などを祈願する人が年々増えていった。毎年参拝客が増えていく中でだるま商の露店が境内に軒を連ねるようになったという。
喜多院の初詣客数は例年3日が一番多く、1日で30万人を超える年もある。当日は喜多院門前通りまで列が伸び、交通整理が行われた。境内では50店ほどの露店が並び、高崎だるまや多摩だるまのほか、干支(えと)の申(さる)をモチーフにしただるまや色とりどりの風水だるまなどを販売した。その場でだるまに名入れを行う露店では外国人観光客の人だかりができるなど、にぎわいを見せた。