川越市の「川越救急クリニック」(川越市古谷上)で5月1日、新型コロナウィルスのPCR検査を始めた。
同院は、院長の上原淳さんが日々ひっ迫している埼玉の救急病院の負担軽減のために、比較的軽症の救急患者を引き受けるために開いたクリニック。あらゆる急性期疾患に対応し、受け入れをしている。今回、埼玉県から依頼され「帰国者・接触者外来施設」となり、条件に合致する患者のPCR検査を始めた。川越市保健所の帰国者・接触者相談窓口に電話し、受診が必要と判断されると同院を紹介される。
院長の上原淳さんは同院のホームページで、現在の保健所はPCR検査実施適応のハードルが高く、検査を受けられない人が多くいることを心配し「おそらく保健所もPCR検査対象者がたくさんいるため、個々の患者に対応し切れていないのだと思う。このような状況を改善するためにも、また経路不明患者の減少を目的とした無症状で感染している人をあぶり出す為にも、もっとPCR検査を実施することが必要と判断した。CT像や症状から、コロナによる肺炎を疑う患者には検査をする。感染をはっきりさせて、その人からの2次感染を抑えるのが目的」と書いている。
また、同院は夜間救急専門だったが、4月3日から新たに埼玉医科大学総合医療センターで救急科医師として勤務していた重松咲智子さんを迎え、平日日中の外来診療も始めている。
2日17時までに同院で行ったPCR検査は8件程度、陽性は2例、結果待ちが4例。
診療時間は基本16時~22時。月曜・金曜・土曜は9時~16時も診療。