川越市立美術館(川越市郭町)で現在、「相原求一朗の軌跡-大地への挑戦-」が開かれている。主催は川越市、相原求一朗生誕100年記念プロジェクト。
川越市名誉市民であり、北海道の自然を描き続けた画家・相原求一朗(1918-99)の「生誕100年・歿(ぼつ)後20年」を記念した同展。2018年は相原の生誕100年に当たり、2019年は没後20年に当たる。同展は2部に分かれ、第1部は2019年1月27日まで、第2部は1月31日~3月24日。
相原求一朗は1918(大正7)年、川越の卸問屋業を営む家に誕生。長男であったことからいったんは美術の道を諦め、家業に従事しながら、独学で絵を描き続けた。戦時中は、招集により足かけ5年にわたる兵役生活を経験。4年半過ごした満州の広大な大地が、後の画業にも影響を与え相原の原風景となっている。戦後は、1948(昭和23)年にモダニズムの画家・猪熊弦一郎に師事。画家としての道が開かれ、以来、新制作協会を拠点に、満州を思い起こさせる北海道の大自然をモノクロームの色調で叙情的に描いている。
同展では、第1部、第2部で全て展示替えを行い、相原の約50年にわたる画業を100点以上の代表作で紹介する。
開館時間は9時~17時。月曜休館(1月14日、2月11日は開館、1月15日・2月12日は休館)。
観覧料は、大人=600円、大高生=300円、中学生以下無料。1部と2部のセット券は、大人=960円、大高生=480円。