「剛腕」「絶対王者」の異名で知られる元プロレスラーの小橋建太さんが11月17日、尚美学園大学の学生を対象に「プロレスエクササイズ」の実技指導を行った。
小橋さんは今年の6月から同大学総合政策学部ライフマネジメント学科の講師に就任。特別講義という形で同大学の学生に講義やトレーニング指導を行っている。「プロレスエクササイズ」とは道場で行っている練習を小橋さんがアレンジしたエクササイズで、プロレス流の筋力トレーニングを取り入れている。
当日は同大学の1年生30人を対象に指導。小橋さんは自己紹介が終了すると「怠けて過ごしても、真剣に取り組んでも、90分は等しく過ぎていく。どうせやるのなら一生懸命に取り組もう」と学生に喝を入れ、指導に当たった。準備体操を終えるとライオンプッシュアップと呼ばれる、開脚しながら腕立て伏せをするプロレス流の胸のトレーニングや、タオルの引っ張り合いをして背中や腕を鍛えるトレーニングを行った。
指導を受けた学生からは「普段から運動はしているが、ここまで厳しいトレーニングをやったのは初めて。講義が始まる前は、筋トレはきついだけというイメージしかなかったが、みんなで楽しくトレーニングを終えることができたのでよかった」という声が上がった。
「若い世代にとってプロレスはあまり身近ではないのかもしれないが、今日のトレーニング講義を通じてプロレスに興味を持ってくれる人がいれば」と、小橋さんは語る。「10代20代だけを相手にして講義や指導をするというのは初めてなので最初はギャップを感じることもあったが、一生懸命に学生が取り組んでくれていたのでうれしかった」とも。
「今までの人生を振り返ってみて思うことは、時間は必ず過ぎていき、戻ってこないということ。怠けて過ごしても一生懸命に過ごしても、今日という日は必ず過ぎる。何事にも一生懸命に取り組んで、悔いの残らない人生を送ってもらいたい」と、学生にエールを送った。