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川越まつりの音をサイトで

「おと風景」を開発した富岡さん

「おと風景」を開発した富岡さん

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 先週末の川越まつりの余韻がまだ残るなか、作業用BGMとして環境音を配信するインターネットサービス「おと風景」で、今年の川越まつりのお囃子(はやし)の音が10月21日から配信されている。

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 今回配信された音は新富町一丁目の堤崎流榎会囃子連のもので、17日は東照宮前、18日は連雀町交差点で収録された。

 同サービスは埼玉県内でウェブや音楽制作を展開するクリエイター集団「the Saibase」が今年7月に開始したもので、開始以来多くのインターネットメディアでも取り上げられ話題になっている。環境音は音楽やラジオの音声よりも集中作業に効果が高いとされていることから、自然界の音やカフェ店内のざわつきなどを「作業用BGM」としてサイト上で無料公開している。

 名前に埼玉を基盤に活動するという思いが込められた「the Saibase」を主宰する富岡務子木(むねき)さんは川越市在住。ウェスタ川越内の創業支援ルームに入居している。学生時代に作曲家である柴山拓郎さんに師事し電子音響に魅了されて以来、電子音楽グループやロックバンド結成してCDを発表しライブ活動を行ってきた。都内の会社に勤務していたが、震災や子どもが生まれたことを機に働き方を考えて独立し、川越に住むようになった。

 公開されている音は県内で収録されたものが多く、越生町の滝の音や寄居町の虫の音、川越市内の水上公園で収録されたセミの声などもある。
 音質にもこだわり、特殊なマイクを使った「バイノーラル録音」と呼ばれる手法で録音。イヤホン型のマイクで人間の耳を再現して録音する技術で、通常のマイクより臨場感のある音声を録音できるという。

 富岡さんは「川越まつりに参加された方はもちろん、参加できなかった方もこれを聴いて故郷の祭りを思い出してほしい。今後、多言語でスマートフォンアプリ対応させていくので、外国の方にも川越まつりを知っていただき川越に来るきっかけになればうれしい」と話す。

 今後は日本庭園の「ししおどし」や「水琴窟」の収録を予定している。

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