
最明寺(川越市小ケ谷)で10月1日から、本堂をピンクにライトアップする「ピンクリボン月間」の取り組みが行われる。
川越・最明寺のピンクリボン2025:ピンクリボン切り絵御朱印
ピンクリボン月間は乳がんの早期発見と治療の大切さを呼びかける世界的な啓発運動。日本各地でも観光名所や施設をピンクにライトアップする取り組みが広がっている。乳がんは現在、女性の9人に1人が罹患(りかん)するとされ、検診での早期発見が重要とされる。
最明寺は活動に参加して8年目。本堂をピンクにライトアップするほか、山門にはピンクリボンをかたどったプロジェクターライトを点灯する。今年は巳(み)年にちなんで、ヘビがピンクリボンの形をかたどった切り絵の特別御朱印も用意。脱皮を繰り返し再生する蛇は、不老長寿や病気平癒の象徴とされてきた。御朱印のデザインは川越市内の文化創造施設「コエトコ」に拠点を置くクリエーターの横山麗子さんが手がけ、300枚限定で頒布する。
副住職の千田明寛さんは「寺院はかつて病人を治癒・保護する病院の役割を担っていた。生きる人々の悩みに寄り添う場として、地域とともに乳がんのない世界を目指したい」と話し、「今年も川越からピンクリボンの啓発を行っていく。この明かりが一人でも多くの人に届くよう願っている」と続ける。
点灯時間は18時~20時。御朱印は月曜と金曜を除く10時~16時に授与し、なくなり次第終了する。ライトアップは10月31日まで。