川越・昭和の街にある和菓子店「彩乃菓」(川越市連雀町)が9月13日、新商品「彩の花どら」の販売を数量限定で始めた。
昭和100年の節目に合わせて、女子栄養大学平口ゼミの学生と開発したコラボメニュー。ただ昭和を再現するのではなく、時代をリスペクトしながら若者の発想で「かっこよくアップデートしたい」という思いを込める。「川越のまちの活性化に加え、若者が関わる楽しさを感じることで地域への愛着を深め、昭和100年を迎える節目に川越の昭和の街の魅力を最大限に引き出し、まちを盛り上げる狙いがある」という。
同商品は、川越で唯一の酒蔵・小江戸鏡山酒造の酒かすに、ときがわ町産のさんしょうや鳩山町産のアンズを合わせるなど埼玉県内の名産品を取り入れた。「ネオ昭和の街フェスティバル」にちなんで、どら焼きでは珍しい花型に仕上げ、昭和らしさを表現している。酒かすクリームチーズと白あんを組み合わせ、甘酸っぱいアンズを加えることで、「飽きずに楽しめる味わいになっている」という。「隠し味のさんしょうと酒かすの香りも溶け合い、これまでにない味わいを生み出している」とも。
4年の加藤穂佳さんは「埼玉の魅力を詰め込んだ一品。酒かすとクリームチーズ、白あんが合わさることで優しい甘さと香りが広がり、アンズの酸味やさんしょうの辛味がアクセントになっている。ぜひ多くの人に味わってほしい」と話す。
店主の小島淳一さんは「昭和100年を記念するイベントのために女子栄養大学の学生と一緒に企画して作り上げたどら焼き。昭和生まれの人は誰もが食べたことがあるだろうどら焼きを、新たな発想でアップデートした和菓子に仕上げた。ぜひ召し上がっていただければ」と話す。
価格は1個380円。営業時間は12時~17時。水曜定休。