
自動車のリサイクルを手がけるCRS埼玉(川越市芳野台)が廃車のエアバッグ生地を活用したシューズケースを制作し、3月25日、スポンサーを務めるCOEDO KAWAGOE F.C全選手とスタッフに全40枚を贈呈した。
自動車のリサイクル率が 99%と言われている中で、エアバッグ生地はリサイクルできず処分に困っていたが、生地卸業者からエアバッグ生地を活用してアップサイクルしたいという依頼が入ったことがきっかけ。初期はトートバッグを試作した。
エアバッグ生地は「ナイロン66」という素材で耐久性・耐熱性に優れていることから、サッカーのシューズバッグに適しているのではないかと考え、同クラブとのコラボ制作の流れになったという。
CRS埼玉の広報担当、山田さんは「CRS 埼玉としてはシューズバッグを選手の皆さんに使っていただくことで、アップサイクルや SDGsに興味を持ってもらったり、CRS埼玉がこうした取り組みを行っていることを知っていただいたりするきっかけになれば」と話す。
同クラブ取締役の中島涼輔さんは「選手やスタッフたちは、頂いたシューズバッグをその日から使っていた。SDGsやアップサイクルという言葉だけだと難しく感じてしまうが、廃棄する予定だったエアバッグ生地が、こうしてすてきなシューズケースとなることで、選手やスタッフにも身近に感じてもらうきっかけになった」と話す。