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川越スカラ座で「ハロウィーン映画祭」 閉館回避プロジェクト応援企画で

川越スカラ座

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 埼玉県最古の映画館「川越スカラ座」(川越市元町1)が、デジタル映写機(DCP)の買い換えのための費用を募る「川越スカラ座閉館回避プロジェクト」の企画として「ハロウィーン映画祭」を10月26日から5回にわたって開催する。

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 同館は、2013(平成26)年に映写機デジタル化の波により、DCPを導入することを迫られたが、賛助会員のサポートやクラウドファンディングで無事DCPを導入し、存続することができた。DCP導入から10年が経過し、買い替えが必要な状況となり、今回は閉館回避プロジェクトを立ち上げて寄付やグッズ販売で資金を集める。

 同映画祭は、閉館回避プロジェクトの一環。さいたま市在住の「Jホラーの父」映画監督・小説家の鶴田法男さんと、川越市出身の特殊メーキャップアーティスト中田彰輝さんの、埼玉に縁の深いホラー系映画クリエイターの2人が同館応援のために企画した。

 上映作品は、中田さんが学生時代に川越スカラ座で観てショックを受けたというイタリアン・ホラーの傑作「デモンズ」(1985年、88分)、鶴田さんと中田さんが共同製作したゾンビ映画「Z-ゼット-果てなき希望」(2014年、109分)、鶴田さんの最新作「戦慄のリンク」(2020、96分)の3本。開催中は鶴田さんと中田さんのトークイベントや、「Z-ゼット-」キャスト陣による舞台あいさつなどを予定する。

 10月19日・20日に開催される「川越まつり」では、中田さんが「南通町・納曾利(なそり)の山車」の人形制作も担当しており、その制作風景も10月上旬から劇場内に展示している。併せて、『ハロウィーン映画祭』開催中は、「Z-ゼット- 果てなき希望」の特殊メーク制作風景も展示する。

 鶴田さんは「川越スカラ座」に来ると、私の父が経営していた「三鷹オスカー」を思い出して懐かしい気持ちになる。その劇場がDCPの買い換えで苦境に立っていると知った。私の多くの作品で特殊メークを担当する中田さんが川越出身で、同館のかつての常連客でもあり、しかも『川越まつり』の山車の人形も作っているとも知り、映画の神様に『川越スカラ座を応援しろ』と言われている気がして、こうした企画を提案した」と経緯を話す。

 中田さんは「今回の企画を聞いた時、何か運命のようなものを強く感じた。特殊メークという仕事を目指すきっかけであり、トラウマを植え付けられた映画の一つ『デモンズ』を、当時見た地元の映画館『川越スカラ座』で再び上映し、そして鶴田監督とご一緒した映画「Z-ゼット-果てなき希望」まで上映される、こんな夢のような故郷凱旋ができることに感謝しかない。ハロウィーンの夜、ホラー映画の世界をすてきな劇場で一緒に楽しんでいただければ」と呼びかける。

 スカラ座番組編成担当の飯島千鶴さんは「川越スカラ座では普段ホラー映画をあまりかけないが、個人的に一番好きなジャンルはホラーなので、縁あって鶴田監督にこのような企画をしていただき感激。子どもの頃は特殊メーキャップアーティストの仕事に憧れを抱いていたので、プロの方、しかも川越出身で当館に通っていたという中田さんに直接話を伺える機会も夢のよう。一人のホラーファンとして、今から楽しみにしている」と期待を込める。

 上映日は10月26日~11月1日(29日・30日は休館日)。上映開始は各日15時40分。チケットは1,600円。予約はウェブサイトで受け付ける。

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