川越に来春オープン予定の39度の低温ナノミストサウナルーム「cocon」(川越市月吉町)の扉絵を、82歳の芸術家・久保俊寛(しゅんかん)さんが10月26日・27日の2日間で描いた。
川越にオープン予定のサウナ&カフェの扉絵 82歳の芸術家が描く
同店は、同じくオープン予定のカフェ「ごはんとおやつの小さなアトリエ『日日コレ好日』」に併設する1人用のサウナルーム。どちらも年内のプレオープン、来春のオープンに向けて準備を進めている。
久保さんは広島県呉市出身。代表作は、マッチ棒で球体を組み上げたオブジェ「反核の玉」やミシュランが発行する日本の旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星に認定されたこともある注連寺(山形県鶴岡市)の天井画「聖俗百華面相図」など。
店主の石原果緒理さんと久保さんは東日本大震災後のボランティア活動で知り合ったという。石原さんは「久保さんのアトリエを訪れた際、かすみ草の絵を頂いた。その絵が好きで、『幸福』の花言葉を持つかすみ草を扉絵に描いてほしいと依頼した」と話す。久保さんは「普段は激しいタッチの画風が多いが、石原さんの気に入ってくれた絵と店の雰囲気に合わせて淡い色合いで描いた」と話す。「キャンバスではないので難しいと感じた反面、それが楽しかった」とも。アクリル絵の具で2日間かけて描き上げた。
石原さんは料理番組のフードコーディネーターとしても活躍。カフェでは「食材や調理法にもこだわった食事」を提供するという。併設するサウナは低温のナノミストサウナ。「ドライサウナのような高温・低湿度の息苦しさがなく、リラックス効果も高い」という。「プレオープンも予定しているので、ぜひ立ち寄っていただければ」と呼びかける。