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子どもたちが考案したサツマイモドリンク 川越「旅籠 小江戸や」で販売会

客にジュースを手渡す小学生男児

客にジュースを手渡す小学生男児

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 子どもたちが考えたサツマイモドリンクの発表会と販売会が8月10日、川越の「旅籠小江戸や」(川越市連雀町)で開催された。

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 同企画は、埼玉新聞が主催する子ども体験教室「じぶんデザイン」の企画の一つ。川越のまちづくり会社で、旅籠小江戸やを運営するTKMが、イスラム圏の観光客向けのハラルやビーガン、ベジタリアン用にメニューを開発する中で、サツマイモを「世界に発信する」コンテンツを検討していた同教室との共同企画が生まれた。

 同企画には、埼玉県の小学4年~中学2年の10人が参加。参加者は7月25日にサツマイモ畑を見学し、ドリンクを開発。同施設内「縁結び横丁」の洋食店「ラフォアーズキッチン」が開発をサポートした。保護者が試飲し、投票で最も多くの票を集めたドリンクに決めた。販売が決まったのは、サツマイモの他に、栗、ニンジン、マンゴー、ミカン、豆乳の入った、とろみのあるスイーツドリンク。商品名は「とろとろさつまジュース」に決まった。

 子どもたちは控え室で販売用のPOPを制作。同施設の入り口で、自分の作ったPOPを掲げて観光客へ呼びかけた。イベントにサポーターとして参加していたフリーアナウンサーの馬場亜紀子さんと、埼玉県のマスコットキャラクター「コバトン」のテーマ曲を歌う「nyantaboo(にゃんたぶー)」のボーカル、たくまん(和田琢磨)さんが一緒に盛り上げた。

最初は緊張して声が小さかった子どもたちも、売れ始めるとうれしそうに「新発売のトロトロさつまジュースいかがですか」と大きい声で呼びかけた。女性の観光客には「体にも肌にもいいですよ」や、気温が上がってくると「冷え冷えキンキントロトロの~」、15時を回ったころには「15時のおやつにどうですか」などと、呼びかける人やタイミングに合わせた呼びかけを工夫していた。ドリンクは、観光客を中心に1時間で20本を売り上げた。3組の外国人観光客にも販売した。

 さいたま市から観光で訪れた寺尾聡一郎さん夫妻は、購入したドリンクを飲み、「サツマイモの味が濃くておいしい。まるでサツマイモを食べているみたい」と感想を述べた。「子どもが活躍するイベントは素晴らしい」とも。

 埼玉新聞社地域創生部副部長の竹内健二さんは「じぶんデザインは埼玉の企業や団体などが講師となり、子どもたちに講義を行う取り組み。いつか子どもたちが成長したときに学んだ知識や経験が埼玉に良い形で返ってきて、ゆくゆくは埼玉のさらなる発展につながるのがコンセプト。今後も川越のイベントを企画するので、多くのお子さんに参加していただければ」と話す。

 今回子どもたちが開発したドリンクは、「ラフォアーズキッチン」(住所=川越市は不要)のグランドメニューとして提供予定。

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