学ぶ・知る

三芳町、コンタクトレンズのシードと協定締結 コンタクトの空ケース回収

ブリスター回収活動における連携と協力に関する協定締結式の様子

ブリスター回収活動における連携と協力に関する協定締結式の様子

  • 1

  •  

 埼玉県三芳町が5月23日、コンタクトレンズの製造販売を行うシード(東京都千代田区)と「ブリスター回収活動における連携と協力に関する協定」を締結した。同社が行政と連携するのは初。

[広告]

協定は、同社が2019年より行っているサーキュラーエコノミーシステム構築し、使用済み使い捨てコンタクトレンズのブリスターを回収し、物流パレットとして半永久的に再製品化し続ける「BLUE SEED PROJECT」の一環。

 かねてよりSDGs推進に向け「三芳ごみ分別アプリ」の活用などの施策により、ごみの削減と資源循環の促進に取り組む三芳町。埼玉県内にコンタクトレンズ製造開発拠点「シード鴻巣研究所」を構える同社が連携してブリスターの回収活動・情報発信を行い、住民へのプラスチックごみの削減と資源循環の啓発を通して、さらなる資源循環促進を目指す。ブリスター回収ボックスは、三芳町役場と三芳町立中央図書館に設置する。

 締結について、同社の浦壁昌広社長は「プロジェクト発足から4年が経過し、認知と支援が広がっている。三芳町は、三芳ごみ分別アプリなどを通じて環境問題解決を町民に促すなど、環境意識の感度が高く、早速、町の『ごみ分別辞典』にコンタクトレンズとブリスターを追加いただいた経緯もあり、共にブリスター回収活動を行いたく、この度の協定締結に至った。今後もプラスチックを使う企業としての責務を強く認識し、回収活動を一層活発化させ、美しく住みよい地球環境を実現できるよう、三芳町の皆さまと共に進めていく」と話す。

 林伊佐雄町長のは「3月に2031年度を最終目標年度とする一般廃棄物処理基本計画を策定した。そのキャッチフレーズは『人も資源も 循環するまち 三芳町』とし、食品ロス削減やプラスチック資源循環の促進に取り組んでいくもの。ブリスター回収活動は、まさに町が取り組んでいくべき方向性と一致している。この協定により、可燃ごみとして焼却する量を減らし、プラスチック資源を増やすことで、早期に処理計画目標を達成したい」と期待を寄せる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース