自閉症をはじめとする発達障がいの啓発を目的としたイベント「ライトイットアップブルー川越」が4月2日、ウニクス川越にぎわい広場とウェスタ川越交流広場(川越市新宿町)で開かれる。
「障がいを持った人が社会に出た時に偏見のない、共に成長する社会へと導くために、より多くの人が発達障がい児・者のことを知るきっかけを作ること」を目的として開く同イベント。「希望と癒やしの色」である青色には、「自閉症の人やその家族の心を癒やし、落ち着いた生活を送ることができるように」との願いが込められている。
実行委員会の柏木優さんは「自閉症・発達障がいのことを認知する人が増えてきてはいるものの、まだまだ少ないのが現状。ワードを知ってネットで検索してもらうことで、少しでも増えることを期待している」と話す。「自閉症・発達障がい児の保護者が『育て方が悪い』と周りから責められてしまうことも減らしたい」とも。
当日は川越駅前西口ペデストリアンデッキでバルーンを配布し、開会式を行う。ウニクス川越にぎわい広場とウェスタ川越交流広場で開かれる「ブルーマルシェ」では、「まごころファーム」がシイタケ、「びさいの芽」が知育教材やTシャツなど、「パン処パン太郎」がパン、「いもの子作業所」が干し芋、野菜、うどんなどを販売し、「リンクス川越」は缶バッジのワークショップを行う。ウェスタ川越多目的ホールでは、「~発達障がいを理解する~学校卒業後のくらしについて」をテーマにした特別基調講演も行う。
同イベントの実行委員会は現在、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。「成功した場合は川越駅前西口ペデストリアンデッキにバルーンアートを飾ってたくさんの人の目を癒やし、撮影やSNSで拡散してもらうことで少しでも多くの人に『自閉症・発達障がい』というワードを認知してほしい」と話す。
柏木さんは「まだまだ走り出したばかりのイベントだが、地域の皆で一緒に育てていきたい。無料の特別基調講演や『ブルーマルシェ』も実施するので、たくさんの方にシンボルカラーの青色に染まった川越を見に来てほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~15時(バルーン配布は12時まで)。開会式は11時~、特別基調講演は14時~15時と15時~16時で定員200人(要事前申し込み)。