東日本大震災から5年目となる3月11日、東武東上線・上福岡駅西口のココネ広場(埼玉県ふじみ野市霞ケ丘1)で「東日本大震災から5年 被災地を忘れない つなげよう復興へ 希望の光 3.11」が開催された。
文京学院大学(ふじみ野市亀久保)とふじみ野市の市民団体などによる「つなげよう復興へ希望の光り実行委員会」が主催した同イベントは今年で4回目。文京学院大学からは15人の学生が実行委員会に参加し地域の人々とともに企画と運営に参加した。
この日は、東日本大地震が発生した14時46分に黙とうをささげた後、会場には学生と市民団体のボランティア活動の記録と共に「未来メッセージボード」が掲げられた。ボードには、木の葉型のカードに参加者がメッセージを書き込み「未来」の文字を作った。
日没後、和紙と毛糸できたランタンのキャンドルアートに点灯し献花台への道を彩ると、多くの買い物客や帰宅途中の会社員などが明かりに導かれ、献花し復興を祈る姿が見られた。
会場では、岩手県の郷土料理「はっとう汁」や焼きカキやホタテなど東北地方の特産品販売のほか、川越市の「和太鼓響」、ふじみ野市の「ペーパームーン」「波之上楽団」のライブ演奏でにぎわった。
文京学院大学人間学部2年生津幡美樺さんは「5年前は中学生だったが復興の力になりたいと思っていた。昨年夏に大船渡の仮設住宅の夏祭りにボランティアとして参加して被災した人たちの思いを直接知ることができた。時間と共にメディアでは取り上げられなくなってきているが、まだ復興はしていない。仮設住宅暮らしの人もまだたくさんいる。当イベントを通じ、被災地に思いをはせていただければ」と話す。