川越の角栄商店街(川越市霞ヶ関北)で10月30日、イベント「こども商店街」が開かれる。
主催する川越市角栄商店街振興組合の榎並和良さんは「こども商店街は、子どもの、子どもによる、子どものためのお祭り」と表現する。「SDGsの4番(質の高い教育をみんなに)を目標に掲げ、3つの教育(学校・家庭・地域)をつなぐ役目を担っており、その中でも特に今回は子どもたちが身近なコインを使い、商売を通じて『モノの価値』やコミュニケーションを学ぶことを目的としている」と話す。
当日は、飲食やキッチンカーの出店、ハンドメード作家によるワークショップをはじめ、子どもが仮装して参加できるハロウィーンパレードなどを予定する。自由に弾くことができるストリートピアノで音楽に触れたり、脱穀体験を通して米の作り方を学んだり、フードドライブを行ったりするなどして、イベントを通して子どもたちがさまざまな体験をできるのも特徴。
中でも一番の特徴は、「子どもたちが自らフリーマーケットに出店できる点」だという。1円玉3枚の3円から500円玉3枚の1,500円までを組み合わせて価格を設定し、ハンドメードド品や不用品を販売する。近隣の8つの小学校、3500世帯に募集をかけ、70組の参加申し込みがあった。
榎並さんは「暮らす場所に最も身近な商店街を、商品・サービスの交換が行われる経済的な場としてだけではなく、地域教育の場として捉え直した。今回の取り組みを通して、商店街の生活における必要性を高め、新たな価値を持つ場となっていくことを目標としている。子どもたちには、コミュニケーションの楽しさ、難しさを学んでほしい。そしてとにかく楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~17時。参加無料。