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川越の眼科で「目の愛護フェス」 ロービジョンケアをテーマに講演など

医療法人「七彩」理事長の本間理加さん

医療法人「七彩」理事長の本間理加さん

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 「川越眼科手術とまぶたのクリニック」(川越市旭町1)が10月23日、「目の愛護フェスティバル」を開く。

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 川越市100周年記念後援イベントの一つ。同クリニックは、「地域で高度な眼科医療を提供する」を理念に掲げ、一般眼科診療に加え、近視進行抑制、アレルギーの舌下免疫療法、ロービジョンケアなどの医療も提供している。

 イベントのテーマは、見えづらくて困っている人に見やすくする工夫を伝える眼科での試み「ロービジョンケア」。ただ、医療より福祉に近いため「取り組んでいる眼科が少ない」のが現状だという。そのため見えづらくて生活に困っているものの、こういったケアがあること自体を知らない患者も多いという。

 そうしたことを背景に、「見えづらい人に生活を便利にする工夫を伝える」「晴眼者(せいがんしゃ=見えている人)に、見えない人はどのように見えていないか」を知ってもらうことを目的にイベントを企画した。

 当日は日本ロービジョン学会理事の三輪まり枝さんが「見えにくいってどんなこと?」をテーマに講演する。ケースワーカーや同行援護、視能訓練士、歩行訓練士など専門家や、当事者の方の協力で相談コーナーも設ける。拡大読書器や暗所視支援眼鏡(夜盲対策)、見えづらい人への専用の文具の展示や利用体験、見えている人に見えづらさについて簡単に体験できるよう、ボッチャを通じた白内障体験も行う。

 イベントを企画した本間理加さんは「見えづらい方へ見やすくする工夫を伝えたい、晴眼者へ見えづらいとはどういうことかを知ってもらうために体験型のイベントを企画した。緑内障や加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症の当事者の方、介護や看護・福祉に携わる方、接客業についていらっしゃる方など、いろいろな方に体験してもらえるイベントなので、この機会にちょっとだけ世界を広げていただければ」と呼びかける。

 開催時間は10時~13時。無料。

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