川越市役所そばの駐車場内に現在、日替わりでキッチンカーが出店している。

「うまいもや」が販売する「川越いもブリュレ」

　駐車場を所有するas-isの「地域を盛り上げるために飲食を提供したい」という思いと、飲食店の「キッチンカーの出店場所が見つからない」という思いに応える形で実現した。as-isが掲げる「習得した資格やスキルを活かせる場所やひとりひとりが望むやりがいのある仕事に着手できる環境を提供する」キャリア支援事業の一環として実施。7月末の開始以降、市内外から約40店舗の申し込みがあり、現在は1日最大2店舗が出店。バラエティーに富んだメニューを提供している。川越の特産品であるサツマイモを使ったスイーツなどを販売する「うまいもや」と、鶏肉料理やうなぎ料理を販売する「鳥允」などが出店。

　同所周辺には市役所や裁判所、各種事業所があり、平日はビジネスパーソンの利用客が多いという。氷川神社への観光ルートに位置していることから、土曜・日曜・祝日は観光客が利用し、食べ歩き需要にも対応している。

　同事業の発起人であるas-is共同代表の菊池千春さんは「キッチンカーの中は、夏場は50度を超えることもある。暑さや寒さに負けず頑張っている、皆さんの努力が報われたら」と話す。「観光地としての活性化はもちろん、一人で暮らす年配の方が多い地域なので、コミュニケーションの場としても足を運んでいただければ」とも。

　キッチンカーは今後も継続して出店し、飲食店の申し込みも随時受け付けている。営業時間は10時～17時。出店情報はインスタグラムで知らせる。