川越駅西口の複合型商業施設「U_PLACE(ユープレイス)」(川越市脇田本町)正面広場で6月19日、市内の菓子店やカフェが集まる「川越初夏のお菓子マーケット」が開かれ、大勢の人でにぎわった。
U_PLACEで「川越初夏のお菓子マーケット」 父の日向けのギフト商品も
4月に「ウニクス南古谷」で開かれ、ユープレイスでは昨年に続いて2度目の開催。朝から気温が上がり汗ばむ陽気となった日曜、家族連れなどが各ブースを回り、焼き菓子や冷たいドリンクを買い求めた。「Paradise Cookies」では「父の日」当日に合わせてアイシングクッキーにメッセージを入れるワークショップを行い、子どもたちが多数参加。3月にオープンしたワッフル専門店「Gato」や八幡通り沿いの「やき菓子 野里」なども、父の日のプレゼントに適した商品を用意した。
主催する「川越Farmer’s Market」イベント担当の石川さんは「季節の菓子を楽しみにする声が多く、当日は多くの方にお越しいただいた。イベント初出店の「Gato」、中心地から少し離れた霞ヶ関にある「パティスリールミエール」など、新しい店を来場者に知ってもらういい機会になった」と話す。
東京国際大学前に昨年8月にオープンした洋菓子店「パティスリールミエール」は、ユープレイスでのイベントは今回が初めて。スコーンやマドレーヌ、フィナンシェなど、埼玉県産小麦を使ったさまざまな焼き菓子を用意した。全ての菓子をひとりで作るオーナーパティシエの新井さんは「今の時期はレモンが爽やかなレモンケーキ『ウィークエンドシトロン』が人気で、仏ブルターニュ地方の伝統菓子でバターたっぷりの厚焼きサブレ『ガレット・ブルトンヌ』もお薦め」と話す。
一番街にある「小江戸はっぴ・はぴる」は、もともと自宅で始めた古民家サロン。糸かけなどのワークショップを中心に開いていたが、今年初めてイベントでの米粉のシフォンケーキ販売を始めた。「グルテンフリーで添加物を使わず、卵にもこだわった」というシフォンケーキは、「しっとりとした食感で飲み物がなくても食べられる」と店主の市之川さんは胸を張る。スーパーフードともいわれる「マヤナッツ(ラモンナッツ)」やカレーなど、見慣れない味のケーキに女性客の注目が集まった。「健康のために小麦の摂取を控えている」という市内在住の女性は「こういうものを探していた」とうれしそうに市之川さんに「お薦め」を聞き、数種類を選んで購入していた。
石川さんは「次回は秋に『ウニクス南古谷』で開催予定。市内中心部では冬にファーマーズマーケットと菓子イベントの同時開催を予定している。今後も季節ごとに川越の菓子を発信し続けていくので、楽しみにしてほしい」と話す。