川越市在住の作曲家・画家のキリオカマキさんが、来年1月9日に川越市やまぶき会館(川越市郭町1)で開かれる「Greeting Concert」のロビーで作品を展示する。
「Que tes reves se realisent.(あなたの夢が叶いますように)」
キリオカさんは1994年から作曲家・編曲家として活動。代表作はゲーム「ポケモンバトリオ0」「ときめきメモリアルドラマシリーズ」「アヌビス ZONE OF THE ENDERS」、アニメ「超訳百人一首 うた恋い。」、絵本ムービー「ふわふわのくま」など。声優・歌手として活躍している今井麻美さんにも楽曲提供している。今年から画家としての活動も行っており、個展「ハッピー動物絵画展」を開催するなど精力的に活動している。作品は地元保育園「増美保育園 田町」や、注文紳士服「バルコン」川越店などに展示されている。
「絵を描き始めるきっかけになった出来事は、今年出したオリジナルアルバムのジャケットアートワークを担当したこと。高校生の時以来に絵筆を持ち、絵の具でジャケットのデザインをしたが、楽しくてのめり込むようになった」と、キリオカさんは話す。「いくつか描いた絵がたまってきたころ、たまたま川越のカレー屋さんで個展を開かせてもらえることになり、そこから縁が広がって画家としての活動を地元の人に知ってもらえるようになった」とも。
幼いころから動物が好きだったと語るキリオカさんは、動物をモチーフにした作品を主に制作している。独特なカラフルな色使いについては「動物は人間にはない力を持っている。動物の原始的で野性的なオーラやパワーを感じたり、動物が何を考えているのかなどを想像したりしながら描くとこのような色使いになる」と語る。「動物園の動物たちを見たり、近所の野良猫たちを見たり、動物からはさまざまなインスピレーションを受ける。保育園に展示中のキリンとシマウマの絵は、動物園でキリンとシマウマがあいさつをしている様子を見て思いついたもの。個性を認め合って互いに感謝し合えば何事もうまくいく、というメッセージを込めて描いた。自分が子どものころは引っ込み思案な性格だったので、絵や絵本の世界に助けられた経験がある。いろいろな性格の子どもたちに見てもらい、何かを感じてもらえればうれしい」とも。
キリオカさんは作曲家、画家活動の合間をぬって地元のおはやし連に所属し、川越まつりなどで和太鼓の演奏もしている。「パーカッションと和文化が好きでいつか挑戦してみたいと思っていた。はやしの音楽は西洋音楽の知識が通用しないところがあり体で覚えるまでは難しく感じられたが、和太鼓の演奏をすることで自身にとっても勉強になり今の作曲活動にも良い影響があった」と話す。「川越に引っ越してきて感じるのは、地元の人がよそから来た人に対して非常におおらかだということ。おはやし連で昔からの地元に人に交じって一緒に活動ができてうれしい」とも。
「個展で自分の絵を見て、80歳くらいの男性が『私も何か新しいことを始めてみようかな』と言ってくれた時は本当にうれしかった。自分の絵が他人に生きる力や勇気を与えられるものになってくれたら本望。今後も人にパワーを与えられるような絵を描いていきたい」と語る。「日本の良さを海外に、川越の良さを日本の他地域に伝えられるよう、私も何か力になりたい。地元のお店とコラボレーションなどをしてみたい」とも話す。
Greeting Concertの開演時間は13時。ロビー展示は9時30分~。入場料500円(ロビー展示は観覧無料)。