川越市内外のサツマイモ農家・飲食店・菓子店などが出店する「コエド芋パーク」が2月14日・15日、川越城本丸御殿前広場(川越市郭町2)で開催され、大勢の人でにぎわった。
川越城本丸御殿前広場で開かれた2026年の「コエド芋パーク」の様子
1週間前の雪模様から打って変わって青空が広がり春の陽気となった週末、焼き芋や芋グルメを求める「芋好き」が朝から会場に詰めかけた。「イベントのことは知らずに、たまたま通りがかった」と話す東京から観光で来た女性は「蜜芋 Crepe stand」の列に並び、「べにあかモンブランクレープ」を購入。クリームに長いサツマイモチップスが刺さったインパクトのある見た目に目を丸くしていた。
長野県安曇野市の「おいも日和」は、昨年に続き2度目の出店。「クリームチーズと安納芋のタルト」「安納芋と紅茶のバスクチーズタルト」などを販売。店長の丹澤和則さんは「たくさんの方に来場、来店いただき、リピーターのお客さまにもお会いできてうれしい。サツマイモの文化と歴史が感じられ、扱う店も多い川越は街並みが大好きで、ゆっくり観光で来たい場所」と振り返る。
実行委員会によると、51店が出店した今年は、前回の約1.5倍に当たる1万5000人が来場し、昼のピーク時を中心に受付やブース前に行列ができた。実行委員でJTB川越支店の室岡万里奈さんは「規模が拡大し、より多くの方に川越いもの魅力を伝えることができた。会場の拡大というだけではなく、300年以上前に川越藩主・柳沢吉保公が開拓を命じ、川越いもの栽培が始まった地で開催できたことには大きな意味がある。『紅赤コンテスト』や甲冑(かっちゅう)体験も含めて、歴史や文化と深く結びついたイベントへと進化している」と話す。
会場では、地元出身の漫画家・花村えい子さんによるPRキャラクター「小江戸川越ほの香」のイラストが描かれた特製のペーパーバッグを配布。観光地の美しい街並みを守る運動の一環として、ごみの持ち帰りを来場者に呼びかけた。受け取った人からは「立派すぎて、ごみ袋として使うにはもったいない」という声も聞かれた。
室岡さんは「イベントの存在をもっと知っていただき、出店者も増やしたい。世界農業遺産にも登録された伝統的な落ち葉堆肥農法で育てた川越いもの魅力をより多くの人に届けること、そして川越を盛り上げる地域密着型イベントであるという本質を忘れずに、常にアップデートを続けていきたい。これらの取り組みを通じて『コエド芋パーク』を『川越の冬の名物イベント』として定着させ、地域の魅力発信と観光振興につなげていくことが最終的な目標」と意欲を見せる。