西武新宿線本川越駅に隣接する商業施設「西武本川越ペペ」(川越市新富町1)が1月13日、34年にわたる営業を終了した。
同施設は1991(平成3)年9月、駅舎改築に伴い「西武本川越ステーションビル」内の商業施設として開業。レディースファッションを中心に、雑貨や食品、飲食店などの114店舗とイベントホール、地下1階から地上5階まで28メートルの吹き抜け空間を備え、川越の新しい顔となった。
2012(平成24)年10月には、利便性の向上を目的としたフロアのリニューアルを行った。同時に西武鉄道創立100周年を記念し、史料の特別展示スペースを設けた鉄道模型店「ポポンデッタ with 西武トレインミュージアム」をオープン。グッズ販売のほか、沿線の風景を取り入れた大ジオラマなどを設置した。
2016(平成28)年4月には、本川越駅西口の開設に続いて駅直結の1階部分をリニューアルオープン。売り場を増床し、川越市が運営する「本川越観光案内所」が移転するなど、川越観光の玄関口としての機能強化を行った。
最終日は3連休明けの平日にもかかわらず、朝から大勢の地元住民やファンが詰めかけ、閉館時間まで最後の買い物や飲食を楽しんだ。営業終了となる20時に、同施設の浜添裕子支配人がテナントスタッフと共に、集まった大勢の来観客の前に姿を見せた。
浜添支配人は「昨年2月に営業終了を発表してから今日まで、ホームページや館内のメッセージボードも含めて、本当にたくさんの方から思い出のエピソードや心温まるメッセージを頂いた。改めて、皆さまに西武本川越ペペを愛していただいたことに感謝申し上げるとともに、少しでも地域の皆さまやお客さまの役に立てたとすれば、大変うれしく思う」とあいさつした。
浜添支配人とテナントスタッフは一礼した後、名残を惜しむ来館客に向かって最後は笑顔で手を振り、その場を後にした。開業から34年にわたり地域に親しまれてきた同施設は、大勢のファンに見守られながら、惜しまれつつ、その歴史に幕を下ろした。正面入り口のシャッターが下ろされた後も、集まったファンによる写真撮影がしばらく続いた。