川越工業高校(川越市西小仙波町2)の生徒がデザインしたマンホールマグネットのカプセルトイの販売が12月25日、クレアモール川越新富町商店街で始まった。
マンホールマグネットは、同校デザイン科の生徒が授業の一環として制作したオリジナル作品。川越の街並みをモチーフにしながらも、実在するマンホールを再現したものではなく、生徒が自由な発想で考えた架空のデザイン。全6種類を用意する。商店街と高校が連携した地域協働プロジェクトの一環で、生徒の学びを地域で応援する取り組み。
販売はカプセルトイ形式で、商店街内のユートクホームズ、田中屋茶店、じゃんぱら川越クレアモール店(全て新富町)の3店舗に設置。商店街が生徒たちの通学路にもなっていることから、「自分たちがデザインした商品が、身近な場所で実際に販売される体験が学習の励みになれば」と、同商店街振興組合が企画した。
商品はゴム製で、表面には立体加工を施した。半光沢でしっとりとしたマットな質感が特徴で、凹凸部分の細部まで丁寧に着色している。
近年、全国各地でデザインマンホールやマンホールカードが人気を集めていることもあり、若い世代の視点で街を表現する今回の企画に注目が集まる。同組合の矢島賢司理事長は「力作ぞろいで驚いている。ぜひ6種類そろえて愛用してほしい」と話す。
学校側でも反響は大きく、先日の学校説明会では中学生や保護者に取り組みを紹介。「楽しみ」「ぜひ購入したい」などの声が寄せられ、好評だったという。
地域と学校が連携し、高校生の創造力を形にした今回のプロジェクト。商店街では今後も、若い世代と共に街の魅力を発信する取り組みを続けていくという。
価格は1回500円。直径は約5.7センチ。対象年齢は10歳以上。