さいたま市を舞台としたスマホゲーム「ローカルディア・クロニクル」が4月に発売され、ゲーム中には川越市が重要な鍵を握る場所として登場する。
同作は、井桁屋(さいたま市大宮区仲町3)が手掛けるロールプレーイングゲーム(以下「RPG」)アプリ。同社社長の高久田洋平さんが「地方創生RPG」として企画し、昨年「さいたま市ニュービジネス大賞2015」で「ビジネスプラン賞」を獲得した。
ゲームの内容は「ドラクエ型RPG」と呼ばれる2次元マップを探索するファンタジーRPGで、さいたま市10区に加え川越市も舞台になっている。川越市は「アクロース=ザリバ王国」とされ、「『川』を『越』える」という意味で名付けられた。王国の王子「ロビカ=ベル=ザリバ」を操り、実際の川越市の形や位置関係を基に2次元マップを探索する。
マップ内には一番街や川越城などが登場し、川越氷川神社は「ザリバ神殿」、クレアモールは「クレアバザール」となっている。「クレアバザール」はかつての名称を「サンバザール」としており、クレアモールが以前サンモールと呼ばれていたことにちなんでいる。他にも「堀の内のうらなし道」や「今福の不老川伝説」といった市内各地の伝説がモチーフに使われている。
高久田さんは「実は開発担当者は川越市在住。ゲーム全般を通してこのアクロース=ザリバ王国の探索が物語の大きな鍵を握るので川越は重要な場所になる」とし、「川越市やさいたま市には面白い地域伝承や歴史がたくさんあるにもかかわらず住民にはあまり知られていない。このゲームを通じてもっと興味を持ってくれるとうれしい」と話す。
ゲーム内では舞台となる地域の企業や商品のクーポンが発行され、クーポンを持って現地に行くとその位置情報からゲーム内でアイテムを獲得できる。ゲームの架空の世界と現実の世界とをつなげることで誘客を促すことを目的としている。同社では現在、参加企業や商店を募集している。
ダウンロード無料。iPhone用とAndroid用を用意する。