川越市立美術館で「小村雪岱」展 昭和初期に装丁・舞台装置で活躍

小村雪岱《青柳》大正13年(1924)頃 埼玉県立近代美術館蔵

小村雪岱《青柳》大正13年(1924)頃 埼玉県立近代美術館蔵

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 川越市立美術館(川越市郭町)で1月20日から、企画展「生誕130年小村雪岱(せったい)『雪岱調』のできるまで」が開かれる。主催は川越市。

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 同展は、同館開館15周年を記念した「小江戸文化シリーズ」の第4弾。川越ならではの特色ある展示がコンセプト。

 小村雪岱(1887-1940)は川越生まれ。荒木寛畝塾や東京美術学校(現・東京芸術大学)で日本画の基礎を学び、主に本の装丁や舞台装置の世界で活躍。1933(昭和8)年に朝日新聞に掲載された小説「おせん」(邦枝完二作)の挿絵で名を広めた。以後、装丁・舞台装置・挿絵など多分野で才能を発揮し、数々の名作を残している。

 同展では「青柳」(絹本着色 埼玉県立近代美術館所蔵)、「赤とんぼ」(絹本着色 清水三年坂美術館所蔵)などの展示を予定している。

 担当者は「華奢な人物像、極細の線による無駄のない描写、余白を生かした画面構成、そして挿絵における白黒二階調の明快な配色は雪岱画の特徴。雪岱作品の持つ繊細なセンスや確かな描写力を楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(2月12日は開館)、2月13日。観覧料は、大人=600円、大学生・高校生=300円、中学生以下無料。3月11日まで。

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