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秋の風物詩「川越まつり」開催迫る 令和元年記念の山車巡行も

平成30年度 川越市長賞「曳っかわせ」

平成30年度 川越市長賞「曳っかわせ」

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 川越市内で10月19日・20日の2日間、「川越まつり」が開催される。

過去の川越まつりの様子

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 川越氷川神社の祭礼「川越氷川祭の山車行事」、通称「川越まつり」。国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、2016年にユネスコの無形文化遺産にも登録された。毎年10月の第3土曜・日曜の2日間行われ、例年多くの人でにぎわいを見せる。昨年はおよそ96万人以上の人出でにぎわった。

 その起源は370年以上前にさかのぼる。1648年、当時の川越藩主松平信綱が、氷川神社にみこし・獅子頭・太鼓などを寄進し、1651年、氷川神社の神事としてみこしが町を巡行したことが始まり。赤坂山王祭・神田祭などの「江戸天下祭」の影響を受けて発展した。多くの「天下祭」が明治維新や電線などの都市事情で「みこし」中心に変貌したが、川越まつりは背の高い「山車」中心の本来の姿を色濃く残す、数少ない祭りとなっている。

 市が公表する祭り参加の山車は現在、29台が存在。うち、今年引き回し参加予定の山車は、喜多町(秀郷)、幸町(翁)、幸町(小狐丸)、志多町(弁慶)、新富町一丁目(家光)、新富町二丁目(鏡獅子)、末広町(髙砂)、仲町(羅陵王)、中原町(重頼)、野田五町(八幡太郎)、南通町(納曾利)、宮下町(日本武尊)、元町一丁目(牛若丸)、連雀町(道灌)、六軒町(三番叟)、脇田町(徳川家康)、川越市(猩猩)の計18台。その他、中心地へ引き入れないながらも、祭りに合わせて町内のみで山車を引き回すところもある。

 見どころは、川越氷川神社から出御する伝統儀式の「神幸祭」、夕刻にちょうちんに明かりをともし、各町内で居ばやしを披露する「宵山の山車ぞろい」、鳶(とび)職人が妙技を披露する「鳶のはしご乗り」、令和元年記念として初の試みとなる「令和元年奉祝山車巡行」、向かい合うはやしが競演する「曳っかわせ(ひっかわせ)」など。特に、つじで出合った数台の山車上で舞台が回転し、はやしが入り乱れ、ちょうちんが乱舞し声援が飛び交う「夜の曳っかわせ」は、最高潮の熱気に包まれる祭り最大の見どころ。

 今年は、20日13時30分から「令和元年奉祝山車巡行」を行うのも特徴。市役所前、札の辻、本川越駅前、通町の各交差点を結ぶルート上で、多くの山車を見ることができるという。担当者は「今年の山車巡行は、従来より広域で山車を見ることができる。かつての江戸天下祭をほうふつとさせる絢爛(けんらん)豪華な山車行事を見に小江戸川越へ来てほしい」と来場を呼び掛ける。

 当日は市内で交通規制を行う。バスの路線変更や臨時便、臨時駐車場は「川越まつり交通規制マップ」で確認できる。

 20日は「J:COMチャンネル」(地デジ11チャンネル)で生中継を予定。スマホアプリ「川越まつりナビ」で山車の位置情報などを確認できるサービスも行っている。

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