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川越の特産品販売サイト、小江戸蔵里まつりに出店

川越の特産品販売サイトを運営する小谷野さん

川越の特産品販売サイトを運営する小谷野さん

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 川越の特産品を販売するオンラインショップ「小江戸○○屋」が、11月14日に小江戸蔵里(川越市新富町1)で行われる「小江戸蔵里まつり」に出店する。当日は川越の特産品だけでなく、埼玉県の特産品・雑貨なども販売する。

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 「小江戸○○屋」は川越の特産品や菓子、川越の職人によって作られた雑貨などを販売するオンラインショップ。運営するのは雑貨メーカーで企画、営業、デザインの仕事をこなしていた過去を持つ小谷野陽輔さん。以前は川越市内の観光スポットなどを写真付きで紹介するサイトの運営をしていたが、「地域のPRだけでなく、地元のものを使って何かものづくりをしたい。作った雑貨を販売することによって、川越の特産品を全国の人に知ってもらえるきっかけになれば」と思い、オンラインショップの開設に踏み切った。「効率を重視した工場での大量生産品によって昔からの産業や技術がどんどん消えていくのは悲しいこと。伝統を守って作った手作りの製品を手に取ってもらいたい」と話す。小谷野さんは自身がデザインした雑貨の販売だけでなく、川越近辺の職人と共同で製作した商品の販売も行っている。

 現在同店でメーンに取り扱っているのは「川越唐桟(とうざん)」と呼ばれる絹織物を使った服飾品や雑貨。川越唐桟は日本の開国とともに欧米諸国から安く木綿糸が輸入できるようになってから急速に普及した織物。安価で品質が良かったために庶民に普及したが、手織りで製作されていたために機械化の波に乗れず、大正時代には技術が一度衰えてしまった。昭和50年代に入ってから再度機械化での生産が始まり、現在では川越を代表する織物になった。「洋服にも合うようなストールやヘアアクセサリーも作っているので、川越唐桟という織物を知らない人にも気軽に身に着けてもらいたい。もともと庶民に普及していた日本の織物なので『和雑貨』というくくりで一過性のブームとして消費されるのではなく、お土産品という枠を超えて日常的なアイテムとして普及してくれればうれしい」と話す。

 「オンラインショップでの販売がメーンなので、どうしても実物を手に取って見たいという方に対応するのが難しい。地元のお祭りにも積極的に出店しているのは、川越唐桟というものを実際に手に取って肌触りや風合いを感じてほしいという意味も込めている」と語る。「川越には和服を着て街歩きをするイベントも多くあるので、ぜひ何度も遊びに来て、その都度新しい発見をしてほしい」とも。

 蔵里まつりの開催時間は11時~16時。

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