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川越の「旅籠小江戸や」が甲冑体験ツアー 文化や歴史を体験

講師の寺田勝廣さん(左から2人目)と東京国際大学名誉教授のドゥエル・べーリさん(右から2人目)と甲冑体験参加者

講師の寺田勝廣さん(左から2人目)と東京国際大学名誉教授のドゥエル・べーリさん(右から2人目)と甲冑体験参加者

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 「旅籠 小江戸や」(川越市連雀町)が5月15日、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会会長の寺田勝廣さんを講師とした甲冑(かっちゅう)体験ツアーを行った。

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 同ホテルでは3月から体験プランを販売しており、今回のツアーは3回目。同取り組みは、同施設を運営管理するTKMの森貴史さんと小江戸川越親善大使でもある寺田勝廣さんが「川越らしい体験をインバウンド観光客へ継続的に提供できないか」と考えたことから始まった。

 森さんは「昨年、川越を訪れた観光客のうち海外からの観光客は9%程度にとどまっていた。他の観光地と比べると少なく、川越ならではの体験を継続的に提供したいと考えていた」と話す。
 長年にわたり「小江戸川越春まつり」で甲冑(かっちゅう)行列などを企画してきた寺田さんは「一度開催しただけで終わらせるのではなく、長く続く川越らしい体験を提供し、海外からの観光客だけでなく、日本の若い世代にも喜ばれる企画をつくっていきたい」と話す。

 同プランでは、プロのサポートを受けながら、江戸時代の武将が身に着けた甲冑を修繕した、本格的で重厚感のある甲冑を着用できる。歴史ある川越の蔵造りの街並みを背景に記念撮影を行ったり、歴史について学んだりすることができる。

 この日は、3名が参加し、甲冑を来て市内の観光スポットでの記念撮影などを体験。体験者からは「最初は恥ずかしい感じもしたが、歴史ある町並みを甲冑を着てあるくことで、色んな人からも声をかけてもらったりと、良い体験ができた」などと話していた。森さんは「今後は、甲冑体験に加えて、さらに歴史を感じられる体験を追加していきたい」と今後の展開についても意欲を見せる。

 開催は月1回で、体験時間は15時~16時30分。料金は1人8,000円。身長130センチ以上の人が対象で、小さな子どもは保護者の同伴が必要。

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