日高高校(日高市旭ケ丘)の生徒が7月22日と8月6日、日高市内の小学生を対象に日高高萩の歴史解説や競技かるたの体験教室を行った。
同イベントは、小学生の郷土愛の醸成と地域の人々との交流を目的に日高市教育委員会が実施している「ひ・まわり探検隊」事業の一環。「日高高萩の歴史や文化を学び、先人の思いを未来につなげ、日高高萩の絆を感じながら人と人とがつながり、みんなで支え合いたい。皆で日高高萩の魅力を高めて広く発信したい」という思いから行われている。
夏休み初日の7月22日は、同校3年の市村沙綾さん、田中陽菜さんが歴史探索のガイドを務め、地元小学生に日高高萩の歴史を解説したり、地域の歴史スポットを紹介したりした。鎌倉街道や別所公会堂、小畔川を挟んで奈良時代から平安時代の遺跡を巡った後、日光千人同心街道、旧高萩郵便局を訪れ、当日は「日本史探究」の授業で学習した成果を披露した。担当の川島啓一教諭は、昨年度も授業で学習した成果を「日高高校生がガイドする日高高萩の歴史」ガイドブックにまとめている。
8月6日は「百人一首を楽しもう~競技かるた入門~」講座を開催。同校2年生で、かるた部の大野沙耶香さんと戸田望未さんが参加した小学生を前に、着物に袴姿で手本を見せ、基本的な構え方や払い方などをレクチャーした。併せて、顧問の木田誠一教諭が素早く札を取るためのコツを伝授。最後に、参加した小学生同士でミニゲームを行った。小学生の参加者は早速、教わったコツを生かして素早く札を取っていた。
同校の星野静子教頭は「知識は活用しないと定着しない。学んだ知識を本物の実践として地域の課題解決に結び付けていけるよう探究をデザインしていければ」と話す。