カフェ「和カフェ 夢宇」(川越市久保町)は11月22日から、川越産の蜂蜜とユズを使った新作の米粉ロールケーキを販売している。
新作の米粉ロールケーキは同市の「野々山養蜂園」(川越市砂新田)の蜂蜜と、地元農家から仕入れた川越産のユズを使っている。「蜂蜜のほのかな甘さと、ユズの爽やかな香りがさっぱりとした味わいで食べやすく、男性にもおすすめ」と、同店パティシエール藤澤美宇さんは話す。同店の米粉ロールケーキに使われている卵は全て埼玉県比企郡川島町の鈴木農場で採れたものを使い、地産地消に貢献している。「スイーツの材料は地元で採れたものを積極的に使っているので、採れたての新鮮な味わいを楽しんでいただければ」とも。
藤澤さんは東京、横浜などでパティシエールとして修業を積み、今年4月に同店をオープンした。「過去に川越に遊びに来たときは、独特の雰囲気のある面白い街だと感じていた。出産などさまざまなきっかけでこの川越に引っ越してきたが、こうして店を出すことができてよかった」と語る。「地のものを使ったスイーツを作りたいという気持ちはあったが、最初は知り合いも親戚も全くいない状況だったため、いろいろな農家や養鶏場を自分の足で探し回った」と、オープン当時のことを振り返る。「川越は農家の方も多く、一度どこかでつながりができると、その方から別の人を紹介してもらうなどして意外なつながりができるので助けられた」とも。
同店ではランチタイムには御膳やうどんなどの食事メニューの提供もする。テラス席はドッグカフェとして利用でき、ペットの犬を連れて食事をとれる。「川越にはドッグカフェがあまりなかったため、ペットと一緒に食事ができる場所を提供したかった。ドッグカフェは『犬を連れて来られる』という側面だけが強調されてしまいがちだが、それだけではなくしっかりと食事もとってもらいたいのでこうした形態にした」。自身も一児の母である藤澤さんは「子ども連れのお母さんにもリラックスして食事やお茶をしてもらえる場所にしていきたい。子どもを連れていると入れる店が限定されてしまいがちなので、『子どもと一緒においしいものが食べたい』という母親の気持ちに応えられるような店作りをしたい」とも話す。
「地元の人達に気に入ってもらえるように常に新しい試みをしていきたい。新商品や新メニューの開発はもちろんのこと、季節によって味付けを変えたり、いつ来ても『前と変わったね』と言っていただけたりするような店にしたい」と話す。
米粉ロールケーキは、カット=420円、ホール=1,280円。
営業時間は10時~17時。木曜、第二・第四水曜定休。