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川越市立美術館で「驚きの明治工藝」展 写実作品の多彩な魅力に迫る

展示会の注目作品「自在龍」

展示会の注目作品「自在龍」

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 川越市立美術館(川越市郭町)で4月22日から、「驚きの明治工藝(こうげい)」展が開かれる。主催は川越市、朝日新聞社。

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 明治時代の細密な表現で人気の高い「明治工藝」を集めてきた台湾の日本工芸コレクター・宋培安さんの3000点に及ぶコレクションから、明治工藝の基となった江戸時代末期から明治時代、昭和初期ごろまでのさまざまな分野の工芸品を約130件展示する。

 高い写実性が追及された「自在置物」は胴や手足などパーツを動かすことができ、「自在蛇」や「自在鯉(こい)」といった身近な生き物から、全長3メートルに及ぶ圧巻な迫力の「自在龍(りゅう)」など24件を展示する。光沢のある生地に絵画的な模様を染める困難な技法を凝らした「ビロード友禅」は、1876年のフィラデルフィア万国博覧会でも高く評価され、海外へ壁掛けとして輸出されたため日本国内の作品は少なく、今回の展覧会の注目の一つとされている。

 同館担当者の横山りえさんは「小さな根付けから巨大な自在龍まで、技巧を凝らした作品群はいずれも生き生きと活力に満ちた姿で登場する。精巧な細工の魅力はもちろんのこと、作り手の着想の奇抜さも楽しめる」と展覧会の魅力を話す。

 開館時間は9時~17時(入場は16時30分まで)。月曜休館(5月1日は開館)。観覧料は、大人=600円、大学生・高校生=300円、中学生以下無料。6月11日まで。

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