
川越市内外の飲食店・カフェ・菓子店などが出店する「キャロットケーキフェスティバル」が10月5日、仙波東照宮(川越市小仙波町)境内で開催され、大勢の人でにぎわった。
小雨が降ったりやんだりした前日とは打って変わって天候に恵まれた日曜日、会場にはキャロットケーキ(キャロケ)を求めて大勢の人が詰めかけた。川越市内で初開催となる同イベントに出店した9店の前には早くから長い列ができ、開始から1時間足らずで売り切れる店も。その後も商品が完売する店が続出し、午後の早い時間に各店が用意した商品は全て売り切れた。
境内に店を構える「CAFE ANDON(カフェ・アンドン)」店主の関原洋文さんは「想像を超える来客で、改めて『はむはむスイート』さんと出店者のファンの多さを実感した」と振り返る。同イベントを共同開催したキャロットケーキ好きのインスタグラマー「はむはむスイート」さんは、常に各店の在庫をチェックして列に並ぶ人に案内するなど、会場内を飛び回った。「川越での開催は初めてで、どれくらいの人が来てくれるのか心配もあったが、想定をはるかに上回る来場者にびっくりした。関原さんと『またこの場所で開催したい』という話が既に出ている」と明かす。
出店した東京・国立の「Twinmam Bagel(ツインマムベーグル)」は、小麦粉の代わりにオートミール、砂糖の代わりに羅漢果(ラカンカ)を使ったグルテンフリーのキャロットケーキを販売。店主の佐々木ひとみさんは「最近は健康に気を使う方が増えているので、グルテンフリーのケーキはとても人気がある。都内でのイベント出店時を参考に商品を用意したが、全然足りなかった」と笑顔を見せる。
他の出店者からも「駅から遠いのに、早くからたくさんの人が来て並んでくれてうれしかった」「神社でのイベントというのが珍しく、会場の雰囲気が良かった」「またぜひ出店したい。次回は倍ぐらいの数の商品を用意したい」などの声が聞かれた。
関原さんは「お客さまへの配慮など、改善点はたくさんある。自店を含めて、お待ちいただいたのに提供数が足りない店が多くあった。次回は出店数、販売量共に増やす方向で考えている。開放的で神秘的な会場の雰囲気がとても好評だったので、屋外で並ぶことを考えて開催時期なども検討したい。今回の反省点を踏まえて、今後もっと良くしていきたい」と意欲を見せる。