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川越・長喜院で「笑TIME」 説経節による語りで神楽を演じる企画も

足名椎の様子

足名椎の様子

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 説教節の若松若太夫さん、里神楽団体「梅鉢会」、落語家の福々亭熊助さんとの「三つどもえ」公演「笑TIME(ショウタイム)」が8月23日、長喜院本堂(川越市幸町5)で行われる。

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 演目は梅鉢会による里神楽「神楽囃子(ばやし)」、福々亭熊助さんによる落語「千両みか ん」、若松若太郎さんによる説経節「葛の葉」、梅鉢会と若松さんによる、八岐大八岐大蛇(やまたのおろち)描いた里神楽「八雲神詠(やくもしんえい)」。八雲神詠では、説経節による語りで神楽を演じる初の試みとなる。

 梅鉢会は、代表の白石信人さんが三芳町の神楽太夫さん・前田益夫さんに師事したことをきっかけに、川越のはやし連有志を中心に結成された神楽社中。関東で主流となっている里神楽には相模流と江戸流があり、白石さんが師事した相模流の前田家は、もともと川越城で神楽師として雇われていた。川越の古き良き神楽を今の小江戸で演じていることから、「小江戸里神楽」と名付けられた。

 説経節は三味線を弾きながら中世から伝わる物語を語る芸能。鎌倉時代に伴侶が庶民に経典の教義を説いた「説経(教)」が源。近世初期に流行した後、一時衰退し、薩摩若太夫により再興。現在は説経節中興の祖といわれる初代若松若太郎の芸を引き継ぎ、3代目として活躍している。

 福々亭さんは古今亭菊千代師を師匠とする素人はなし家「福々亭一門」に所属し、本格的な落語の稽古に取り組んでいる。老人ホームなどでのボランティア落語会や居酒屋、文化会のパーティーで落語を披露するなど、幅広く活躍している。

 若松さんは「本来無言劇の内容が里神楽を語りにより分かりやすく、面白くなった。ぜひ見にきていただきたい」と呼びかける。

 16時開場、17時開演。チケットは、 一般=2,000円(当日2,500円)、中学生以下=500円。近江屋長兵衛商店、CAFE Crescentで扱う。

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