
川越市内を中心にポスティング事業を展開するアーバンプランニング(川越市南通町)が7月29日、地域密着型防犯チラシ「守り紙(MAMORIGAMI)」を通じた防犯啓発と企業PRを融合させた新たな地域貢献プロジェクトを開始すると発表した。実際の開始は9月から。
月平均130万部を超える同社のポスティングネットワークを活用し、川越市を中心に坂戸市、鶴ヶ島市、ふじみ野市、富士見市、三芳町などの地域全域に「守り紙」を配布。「守り紙」は、防犯や特殊詐欺への注意喚起、闇バイトの危険性、空き家対策などの社会課題に焦点を当てたもので、原一探偵事務所(上寺山2)との協業により、不審者情報の共有や見守り調査の相談にも応じるという。
同社では、「守り紙」を配布することにより防犯効果にも期待する。犯罪者や犯罪者予備軍は空き巣などのターゲットを決める際に下見を行うとされており、その際に外から得られる情報として、ベランダ、庭のほか、ポストは個人情報が入っていることもあり、チェックをする可能性が高い場所とされる。その行動心理を利用して、「守り紙」にはチラシ自体に『防犯特化地区』『犯罪は許さない』などの文言を入れた。それにより、実際に犯罪が減ることを目指している。結果として、この「守り紙」自体が家や地域を守護する「守り札」になるというイメージを描く。
同社の堀籠重臣社長は「広告の役割は単なるPRだけではなく、地域の安心を育むもの。地元の力で地域を守る仕組みを築いていきたい。『広告で笑顔あふれる世の中を作る』という企業理念の下で生まれたのが『守り紙プロジェクト』」と話す。「チラシだけでなく、『守り紙』のイメージアイコンを近隣の店ののぼりや営業車などにも掲載し、地元の商店や企業と一緒に地域の安全を守れるようにしていきたい」とも。