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三芳町の中学校でマレーシアの給食提供 視察のスタッフと交流

(左から)マレーシアの姉妹都市・ペタリング・ジャヤ市のザイムさん、ノラさん、藤久保中学校の関川佳菜子教諭、近藤泰弘教頭、三芳町の林伊佐雄町長

(左から)マレーシアの姉妹都市・ペタリング・ジャヤ市のザイムさん、ノラさん、藤久保中学校の関川佳菜子教諭、近藤泰弘教頭、三芳町の林伊佐雄町長

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 埼玉・三芳町の藤久保中学校(三芳町藤久保)、三芳中学校(北永井)、三芳東中学校(藤久保)で5月30日、同町の姉妹都市であるマレーシアのペタリング・ジャヤ市の交流スタッフが授業視察を行った後、生徒らと一緒に給食を食べて交流した。

三芳町の中学校でマレーシアの給食提供 視察のスタッフと交流

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 同町では、東京2020オリンピックの機運醸成のため、2018(平成30)年よりホストタウンであるマレーシアとオランダの料理を「オリンピアード給食」として提供していた。大会後もレガシーとして定期的に提供を続けている。

 東京から5222キロ、飛行機で約7時間の場所にあるマレーシアのペタリング・ジャヤ市の人口は約70万人。三芳町は2017(平成29)年12月19日、同市と姉妹都市提携を結んだ。2018(平成30)年、2019年には、いずれも約1週間、同市で行われた「インターナショナル・ユース・リーダーシップ・プログラム」に中学生らを派遣するなどして交流を深めた。2020年1月にはマレーシアのパラリンピック委員会と協定を締結し、東京2020パラリンピック大会ではマレーシアの共生社会ホストタウンに登録された。

 5月12日~6月9日の29日間、国際交流の一環として同町に滞在して研修と視察を行っている4人の交流スタッフ。5月13日には、同町ふるさと大使のタオンさんがマレーシア国歌「我が国」などをピアノ演奏で歌い、交流スタッフらの同町訪問を歓迎した。

 藤久保中学校を訪れたザイムさんとノラさんは、給食の時間に放送室から全校生徒に向け、「私が三芳町を訪れた理由は日本文化について学ぶため」(ザイムさん)、「私たちは、よい学びをしたい。皆さんに会えてとてもうれしい」(ノラさん)などと話した。

 同日の給食は「マレーシア料理」。メニューは、ミーゴレン(=野菜やエビ・イカ・ホタテなどが入ったマレー風の海鮮焼きそば)、サテー(=スパイスで味付けしてオーブンで焼いたマレー風の焼き鳥)、ピタパン(=中近東発祥のパン)、杏仁(あんにん)豆腐だった。

 ザイムさんとノラさんは、通訳を務めた関川佳菜子教諭が担任を務める3年1組で、林伊佐雄(いさお)町長らと共に「マレーシア給食」を食べた。同町秘書広報室の冨田篤副室長は生徒らに、マレーシア給食のメニューやマレーシアに関する説明を行った。

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